オンラインショップのお客さまからメール相談を頂いたのでブログでお答えします。

多忙を極めており返信が遅くなったことをお詫び申し上げます🙇‍♀️

以下のような質問を頂きました。

お客さまからの質問

私は過敏性腸症候群のガス型で電車の中等トイレにすぐ行かれない状況になるとお腹の中にガスがたまり、お腹を壊します。

そちらで扱っている発酵素するりをブログで拝見しましたが、ガス腹でも効果がある場合はありますか？

また、以前先生のブログで大黄やアロエは大腸が黒くなるという記事を見たのですが、ガス腹に良いというサプリメントに43種類の植物発酵エキスが入っているのですが、その中にアロエも含まれているようです。

その場合でも大腸が黒くなるのでしょうか。

もしそうなら、そのサプリメントはやめてするりを試してみようと思っています。

先生何時もお忙しいのに、このような質問ですみません。よろしくお願い致します。

私からの回答

結論から申し上げるとアロエが入っていれば、そのサプリメントは、れっきとした下剤です。

飲み続けると腸が黒くなってしまいます。

黒くなった腸は神経細胞が変性し、自分で動かなくなります。

腸の蠕動（ぜんどう）運動が低下し、土管のような腸になってしまうのです。

それだけではありません。

黒くなった腸からは腺腫の発生が多数報告されており、癌化の懸念もあります。

詳しい解説記事を以前に書いております。

以下の記事を参考にお読み下さい↓

腸を黒くする下剤や健康食品に要注意　〜大腸メラノーシス〜

アロエだけではありません。

センナ、ダイオウなどアントラキノン系下剤には注意して下さい。

キャンドルブッシュ、ゴールデンキャンドルなど、「センナ」という記名ではなく表記を変えている場合も多く、一般消費者には分かりにくく、名前の響きから健康に良いと思い込んで居られる人も多いです。

ご自身が飲んでおられるサプリメントの全成分をチェックしましょう。

上記の記事にあるアントラキノン系の成分が書いてあれば下剤です。

腸が黒くなる前に使用を中止されることをオススメします。

また「過敏性腸症候群のガス型」ということですが、私の外来には、そう診断された患者さんがただの出口の便秘で、出口に残っている便をスッキリ排泄してもらうようにしたところ、全くガスが溜まらなくなり、おなかの症状が無くなった･･･というケースも多いです。

出口に便が残っていると、便からガスが発生して、オナラをガマンするとガスは上に上がって行くため、おなかがはってきます。

ガスが溜まるとおなかが痛くなったり、腸の動きが不穏になって下痢をする場合も多いです。

するりは発酵素です。

腸内細菌を発酵によって増やし、腸内環境を改善します。

腸内環境が悪い、腸内細菌の全体量が少ない人には飲むと効果が実感できるようですが、腸内環境は問題が無いという人は飲んでも変化が感じにくいという人もいます。

ただ腸内細菌が増えることによって腸内環境は改善しますので健康には寄与すると思います。

主に便秘治療に使っており、便秘の人からは高評価を頂いております。

下痢がちの人が飲むとゆるくなる場合もありますので、まずはお試しで2週間摂取してみてからご判断下さい。

最初は便がゆるくなったけれど2週間たったらお腹もお通じも落ち着いたというケースもありますし、下痢がピタッとおさまったという患者さんもおられます。

お一人お一人反応が違いますので化粧品も発酵素するりも使ってみなければ分からない･･･という結論になってしまいます😓

そして

出口の便秘には発酵素するりも食物線維も乳酸菌も効きません💦

皆さんが便通に良かれと頑張って口から摂っているものは全て「おなか（腸）」に効きます。

出口（肛門）には効きません。

これから作られる便の材料になりますが、既に出来上がって出口（肛門）まで下りてきている完成品である便には効かないのです。

あれこれ便通に良いと言われるものを摂取して、運動など「腸活」も頑張っているけれど、お腹の症状が良くならない･･･という場合は、出口（肛門）は大丈夫か疑ってみて下さい。

意外と多いのです。

出口（肛門）の便が原因でお腹（腸）の症状が引き起こされていることが。

出残り便秘®と鈍感便秘®と名付けて患者さんに説明しています。

こちらの記事も是非お読み下さい↓

出残り便秘®・鈍感便秘®　〜その残便感は便秘かもしれない〜

私の回答がお役に立てれば幸いです。