オンラインショップのお客さまから、娘さんのニキビ治療についてのご相談を頂きましたので、ブログで記事にしてお答えしたいと思います。
このお客さまに限らず、多くの患者さんから似たようなご相談を頂いております。
ニキビの原因は色々ありますが、皮膚科に通っても、サロンで施術してもらっても、婦人科でホルモン治療を受けても、何をやっても治らないニキビの背景には便秘があるかもしれません。
ご相談内容
娘のニキビ対策で、するりとアスタキサンチンジェルを購入して使用しています。
商品の事以外なので恐縮ですが、可能ならばみのり先生にアドバイス頂ければと思います。
約3年以上治らないニキビで、先月からは定量ピルも飲み始めました。1か月たちましたが、効果なく、お手上げ状態で、娘は大学も休んでおります。
内臓のどこかに原因があったりするのでしょうか?
するりのおかげで便秘もなく、運動も適度にしています。
どうしてこんなにニキビが治らないのかわからず途方に暮れております。
私からの回答
3年以上治らないニキビ・・・ということですから、きっと今まで皮膚科にも受診し、色々と治療をして来られたのだと思います。
また婦人科も受診され、ホルモン治療まで受けておられますが、ニキビが改善していないということは、原因はそこではないと思われます。
発酵素するりも飲んでおられ、便秘も無い・・・ということですが、腸に便は溜まってなくとも、出口(肛門)に便が残っているかもしれません。
私の外来に来られる患者さんは痔の人が多いですが、最近は便秘やそれに伴う肌トラブルの相談が増えてきています。
そのような患者さんを診察すると、やはり予想通り肛門や直腸に便が残っています。
毎日排便があっても、スッキリ出ずに中に便が残っていれば便秘です。
このような便秘を私たちは患者さんに分かりやすく説明するために「出残り便秘®」と呼んでいます。
残った便からは、直腸を介して便中の成分が吸収され、再び体に戻ります。
便は例えて言うなら生ゴミのようなもの。
ゴミを捨てに行って、生ゴミを半分持ち帰って家に保存するとどうなるでしょう?
腐敗臭が部屋中に充満するだけでなく、バイ菌が増殖し病気が蔓延する元になります。
同じことを自分の体の中で起こしていると想像してみて下さい。
オナラがくさい
息がクサイ
口臭が治らない
肌荒れ・ニキビが治らない
このような症状は、もしかして出口の便のせいで引き起こされているかもしれません。
実際に私の患者さんの多くが、出口の便秘の治療によって「肌がキレイになった」「何をやっても治らなかったニキビが治った」と言われます。
診察をしていないので肌の状態が分かりませんが、正しいスキンケアとニキビ治療をしておられるのであれば、出口の便秘があるのかもしれません。
出口の便秘があるかどうか、自分で簡単にチェック出来る方法があります。
排便後
ウォシュレットを使わずに
お尻をトイレットペーパーで拭いてみて下さい。
3回目に便が付いていたら
出残り便秘®です。
スッキリ排泄出来ていたら
紙に便は付きません。
拭いた紙は排泄のバロメーターなので
洗わずに拭いた紙をチェックしてみて下さいね。
結局のところ診察に来て頂かなければ診断も治療もできないところが心苦しいのですが、医療は占いではありませんので、どうかご了承いただきますようお願いします。
私の回答がお役に立てれば幸いです。
ちなみにアスタキサンチンジェルはニキビにも効果がありますので安心してお使い下さいね♪