便通・腸を整えて美肌を目指す|元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術

トラネキサム酸配合の美白ローション

肝斑の治療薬としても使われているトラネキサム酸

内服治療で肝斑が薄くなった経験のある方もおられるでしょう。

それを配合したローションがトラネキサム酸美白ローション。

この化粧水は医薬部外品です。

厚生労働省に認可を取って開発した商品です。

ハイドロキノンのような漂白剤と違って「白抜け」や「かぶれ」を起こさないだけでなく、内服薬としても広く用いられている安全・安心な成分。

美白効果だけでなく炎症を防ぐ作用もあるためニキビ跡がシミになるのを防いだり、赤みやかぶれにも効果を発揮します。

シミの部分だけにつけるよりも肌全体に使って頂くと、しばらくしたら肌のトーンが明るくなるのが分かるでしょう。

また抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムも配合。
肌の炎症を根本から抑えるため、赤みのない健やかな肌に導いてくれます。

その他にもカモミラエキス、コラーゲン・トリペプチドF、海藻エキス、コメヌカエキスなどのの機能成分を配合。

しっとり潤うよう処方しました。
乾燥肌の人にも満足して頂けると思います。

医薬部外品と化粧品の違い

医薬部外品とは厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されたものを指します。

「医薬品」は「治療」を目的とした「薬」ですが、「医薬部外品」は「薬」ではなく、例えれば「サプリメント」のようなもの。

例えばトラネキサム酸はシミや肝斑に効果があることが認められているため「美白」を訴求できるというワケです。

ちゃんとエビデンスのあるものですよという商品。

何に効くか

どんな効果があるのか

それを明記しても良いことになっています。

それに対して「化粧品」とは「医薬部外品」と比較して、効果・効能が緩やかで、「治療」でも「何かに効く!」というものでもなく、ただ単に皮膚を清潔にしたり健やかに保つという意味合いの商品となります。

化粧品なのに「シミに効きます!」とか「美白効果があります!」と謳うことは薬事法違反となります。

たとえ効果があっても・・・なんです。(法律ですからね😓)

「医薬品」「医薬部外品」には、これらの表示が必ずあるはずですので、購入の際にチェックしてみてください。

目的に合った商品を選びましょう。

トラネキサム酸とは

トラネキサム酸とは人工合成されたアミノ酸です。

なんと開発したのは日本人なのです。

1962年に岡本彰祐・歌子医師によって開発されたアミノ酸。

国内では止血剤として広く用いられています。

術後の出血予防としてもよく使われますし、白血病や再生不良性貧血、紫斑病などの出血傾向のある疾患や、扁桃腺炎や咽頭痛、口内炎や口腔内アフタなどの治療にも広く使われています。

つまり抗炎症作用止血効果があるわけです。

だから血栓症の危険因子がある場合には投与に注意が必要。

副作用はまれですが内服や点滴は慎重に投与しなければなりません。

皮膚科領域では肝斑やシミの治療として古くから用いられており、その安全性は確立されているため市販薬としても発売されています。

それだけではありません。

歯茎の出血や炎症を抑える効果もあるため歯磨き粉にも配合されていたりします。

 

つまり身の回りの様々なものに配合されている安心・安全な成分なのです。

アミノ酸ですからね。

 

それを高濃度に配合した医薬部外品の化粧水なのです。

グリチルリチン酸ジカリウムも配合

グリチルリチン酸とは甘草(カンゾウ)という生薬に含まれる成分で、すぐれた消炎作用があります。

多くの漢方薬の中に「味付け」として漢方を飲みやすくするために含まれています。

他にも風邪薬やトローチ、鼻炎薬や胃腸薬、目薬などにも配合されている安心・安全な成分です。

医学的には肝機能異常、湿疹や皮膚炎の治療に使用されています。

グリチルリチン酸の主な作用は以下の通り。

1,抗炎症・抗アレルギー作用

炎症を伝える伝達物質を阻害する。

湿疹などの皮膚炎をはじめ、炎症性のニキビにも効果を期待して使われています。

2,免疫調節作用

免疫細胞を調節する

3,肝細胞保護作用

肝細胞への障害を抑え、肝細胞の増殖を促進することから「肝庇護薬(かんひごやく)」とも呼ばれ、慢性肝炎などの肝疾患の治療に使われることもある。

4,ウイルス増殖抑制作用

ウイルスの増殖を抑制する作用があるため、ウイルス性肝炎の治療に用いられている。

その他の有効成分

トラネキサム酸とグリチルリチン酸以外にも様々な有効成分が入っています。

・カモミラエキス

肌の潤いを促進し、乾燥によるかゆみを抑制します。

・コラーゲン・トリペプチドF

コラーゲンとヒアルロン酸の産生を促進します。

・海藻エキス

皮膚弾力の増加、細胞活性作用、保湿効果があります。

・コメヌカエキス

チロシナーゼ活性を低下させ色素沈着を抑制します。

どんな目的で使えばいい?

以上の成分を高濃度で配合しているため、何を目的に使うか?と問われれば、ズバリ「美白」です。

シミ肝斑肌のくすみをターゲットにしています。

ですが、炎症を抑える成分をふんだんに配合しているので炎症のある皮膚にも使えます。

ニキビやニキビ跡、乾燥や湿疹など、様々な肌の悩みにも応えてくれるでしょう。

オンラインショップで購入出来ます。

トラネキサム酸美白ローション